木工挽き物とは

金子木工挽き物のものづくり

轆轤(ろくろ)を用いた木工品製作を得意とし、製作は試作から量産までをすべて自社で行っております。
又、木材の加工に用いる鉋(かんな)刃は、自社にて人の手で叩き焼きを入れ、製作しています。

挽き物づくりは電動の木工ろくろに木材を固定し、削る順序や角度を考えて、道具を選びながら進めていきます。
長年培われてきた感覚だけを頼りに、木材の種類やその日の気温、湿度に合わせて細かな調整を行いながら、1点1点手作業で製作を行います。

金子木工挽き物は、中でも棒状の製品加工を得意としており、ドラムスティック製造を中心に、様々な分野において製品づくりを手掛けています。

挽き物は日本が誇る芸術文化

轆轤(ろくろ)や、旋盤と言われる機械を使い、角材等を加工して品物を作る古くからある製造業。
こけしや、こま、木製茶碗などが有名ですが、これらは既に江戸時代から轆轤で作られていたようです。

国土の7割が森林という日本で、私たち日本人にとって木は古くから親しみあるものでした。1本の木を、切る、削る、くり抜くなどの作業を行い、身の回りの様々なものへと姿を変えていきます。
杉やヒノキ、ケヤキなど、木工などの加工の対象となる樹木は、200種類に及ぶとも言われ、木を加工する技術は道具とともに発展を続けて現在に至ります。

機械による製品の大量生産が主となる現在ですが、挽き物は人の手でしか表現ができない、木の温かみや美しい曲線美があります。
年々職人が減りつつある挽き物業界ですが、これらの繊細で巧みな技と文化は、決してなくしてはならない日本の大切な伝統芸能なのです。